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08世界の飲物行脚
パリのコーヒーの飲み方
だいたい欧米では朝飯はコーヒー、ミルク・パンですませ、朝からハム・エッグというのは贅沢のほうである。美食で有名なパリでも、カフエ・コンプレ(完全なコーヒー)といって、コーヒーにパンというのがふつうである。コーヒーといえば、フランスというほど、フランスではコーヒーを愛好するが、日本人とは飲み方がちがう。
日本では砂糖をうんと入れて、ミルクやクリームをちょっと入れて、がぶっと大口に飲んでしまうが、パリあたりでは、コーヒーを前において楽しみながら、ゆっくり飲むのである。カフェ(喫茶店)というのは、コーヒーを飲むところには相違ないが、実はコーヒーを前にして、その雰囲気を楽しむところである。道端まで椅子がはみ出して並べてあって、道行く人を見ながら、一杯のコーヒーを前にして何時間でもねばっている。ぼんやり考えごとをしてる人、新聞を読んでいる人、連れときて話し合ってる人、いろいろである。モンパルナスの大きなカフェには、日本人も何人も来ているが、えらい画家や作家なども来て、いつまでも話しこんでいる。そこでくつろいで、思索し、想をねるのである。だからコーヒーは飲むというより、感じるのであり、楽しむのであり、生命をとらえるきっかけになっている。だから同じコーヒーであっても、スタンドで立ち飲みすれば二十五フランだが、それをモンパルナスあたりで、飲むと五十フラン、おのぼりさんのよくくる凱旋門あたりでは百フランもする。つまり場所代でちがうのである。パりの人たちは、このコーヒーの雰囲気に金を払うのである。これはイギリスの紅茶とちょっとちがうところで、ロンドンでは仕事にしてティーを飲むのだが、パリではカフェをただ楽しむのである。いわば″無用の用"とでもいうべきであろうか。
フランス人は閑談(コーズリ)と諷剌(ミスティフィカシオン)の国民だといわれるか、それはコーヒーの醸しだすものであろう。かのフランス革命もパリのパレ・ロワイヤルの一カフェからおこったというのも、なるほどと思われる。
モンマルトルの丘の上、コーヒーがフランスに来た頃からのカフェがあって、昔ながらの容器を使って入れてくれる。コーヒー茶碗の上にコーヒー漉しがのっている。それに立てたばかりのコーヒーを入れて持ってくる。蓋がしてあって熱いコーヒーが、ポタリポタリと茶碗におちてゆく。二十分くらいもゆっくり話をしているうちに溜まるので、それから飲むのである。香りがたまらなくよい。温度も適度なところで、自分の好みにしたがってミルクや砂糖を入れる。この待ってる間の


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